あわ丸
PinterestでのSEOは、検索エンジンの仕組みを理解すれば意外と簡単です。
こんにちは!umuco(@umuco_digital )です。
この記事は海外のエンジニアや開発者、ブロガーやマーケターなどからリサーチした、Pinterest(ピンタレスト)のSEO戦略をまとめたものです。
この記事の情報源について(すべて海外サイト)
・Pinterestのエンジニア、開発者のレポート
・Pinterestのアルゴリズム内の機械学習について複数のコンピューターサイエンシストがまとめた論文
・ドメインパワー25~60(平均35~50)のサイトを運営するブロガー・マーケター(MOZのDA)の記事
・2019~2020年内に書かれたブログ記事(アルゴリズムに直接関わる内容は2020年に作成された記事)
・500程の調査記事の中からPinterestのSEOに関連する記事150以上
つく蔵
ご自身の判断でご活用ください。
この記事はPinterestのアルゴリズムを解説した記事をさらに深める中級編です。
あらかじめアルゴリズムの基本的な仕組みを理解しておくと、Pinterest SEOを攻略するのに役立ちます。

Pinterestの記事をまとめて読みたい方はこちらから

Pinterestの市場やトレンドなど基本的な仕組みはこちらで解説しています。
【海外人気ピナーに学ぶ】ブロガーのためのPinterest(ピンタレスト)戦略とマーケティングトレンド徹底解説
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Pinterest(ピンタレスト)SEO 「理論と実践」の内容
ピンタレストのSEOに効果的な戦略は次の通りです。
【理論編】
Pinterestスコアリングの仕組み
単独スコア/高品質「4つの評価軸」
関連性スコア/興味と関係「パーソナライズ」
アルゴリズムが画像をカテゴライズする仕組み
画像表示の仕組みと特徴
【実践編】
推薦パフォーマンスをアップする3つの方法
リピンを効果的に使う
検索一覧で上位表示を狙う方法
具体的な手法に入る前に、画像検索エンジンの特性について理解を深めておくと、自分で考えてSEOを行うことができます。
【理論編】Pinterestスコアリングの仕組み
Pinterest内での検索上位表示や関連画像への表示などを狙うには、Pinterestで使用されている画像検索エンジンの特徴について理解することが重要です。
数ある画像の中からユーザーが求めるものを瞬時に表示させるアルゴリズムの機械学習の方法を理解することで、Pinterest SEOのコツが掴めるようになります。
検索画像と関連画像の表示の仕組み
基本的なSEOの考え方として、大きく分けて2つの観点でピンやアカウントの設計をすることが大切です。
「4つの評価軸」と「パーソナライズ(関連性スコア)」
画像検索エンジンはピンやボードの属性やユーザーの行動によって機会学習をしています。
ピンやボードに書かれたキーワードはもちろん、ピンのクオリティ、ユーザーのアクション、リピン先のボードなど様々な要素を取り入れてスコアリングしています。
【理論編】単独スコア/高品質「4つの評価軸」
ピンやドメイン、ピナー自身の品質を評価するスコアリングです。
とくにキーワードで検索した場合に上位表示させるために有効です。
Pinterest内で検索キーワードで上位表示を狙う場合に大切なこと
・ピンの評価、ピナーの評価、ドメインの評価、トピックの関連性(一貫性)
・キーワード選定と設置
アルゴリズムの4つの評価軸については以前解説したので割愛します。
【海外150記事から調査!】Pinterest(ピンタレスト)最新アルゴリズム4つの評価軸を徹底解説
【理論編】関連性スコア/興味と関係「パーソナライズ」
Pinterestのもうひとつの代表的なスコアリングに、ピンとユーザーの関係性をランク付けするものがあります。
Pinterestはユーザーの利用時間を増やすために、ユーザーの興味にマッチした画像を的確に提案(表示)し続ける必要があります。
一人一人の興味を把握するためにユーザーのすべてのアクションを記憶し、最適な画像を見つけるためにスコアリングしています。
関連画像の表示率をアップするために大事なこと
ピンとユーザーの相互関係(ポジティブ評価、ネガティブ評価)
スコアリングの仕組みを掘り下げて解説します。
ピンとユーザーの相互関係(ポジティブ評価、ネガティブ評価)
表示されたピンに対してユーザーが取った反応をすべて記録しており、興味があるカテゴリーや画像の傾向だけでなく、興味のないものを認識するようになっています。もちろんピンだけでなくフォローも大きく関係します。
【ポジティブ評価】
関係性を強めるリアクション=似たピンや関連するピンで表示されやすくなる
フォロー、リピン、拡大表示、クリック、コメント、いいね(動画)、動画の視聴時間
【ネガティブ評価】
関係性を弱めるリアクション=似たピンや関連するピンで表示されにくくなる
スルー、非表示の指定
【理論編】アルゴリズムが画像をカテゴライズする仕組み
Pinterestのサーチエンジンはランダムウォークというものを行い、ピンがどのような属性を持っているかを学習しています。
ピンの属性が明確になるほど、属性に関連した検索や興味のあるユーザーのフィードへの推薦パフォーマンスが上がります。
画像のカテゴライズには主に以下の3つが採用されています。
・キーワード
・画像の情報
・保存先のボード
キーワードによるカテゴライズ
ピンやボード、アカウントにあるタイトルや説明文、リンク先の情報などに含まれるキーワードを認識して分類しています。
画像のイメージによるカテゴライズ
画像の質や色、デザイン、モチーフや、テキストなどを認識して分類しています。
保存先のボードによるカテゴライズ
保存先のボードの属性との関連性によって分類しています。
うむ子
つく蔵
【理論編】画像表示の仕組みと特徴
ユーザーにピンが表示される場所
Pinterest内で他者に自分のピンが表示される場所は主に次の通りです。
【アルゴリズムによってピンが表示される場所】
・検索結果
・ホームフィード(&フォロワー中のフィード)
・似ているピン
・ピックアップ
【その他】
・自分のボード内
・リピンされている人のボード内
検索結果
Pinterest内の検索窓にキーワードを入力することで表示される画像一覧。
検索アルゴリズムは、基本的にはアルゴリズムの4つの評価軸で高品質と評価されているピンが表示されます。
検索キーワードに関連したピンを表示させるので、キーワード選定の重要性はもちろん、サーチエンジンに対してキーワードに関連することをわかりやすく示す必要があります。
またハッシュタグ検索も、検索欄から行うことができます。
現時点ではユーザーの興味やアクションと紐づけられている要素は少なく、関心のあるユーザーと無関心なユーザーの検索フィードに表示される画像はほぼ同じでした。
(多少関連はあるかも知れませんが、実際に表示実験をしたところほぼ変わりませんでした。)
ホームフィード
Pinterestを開いたときにはじめに表示されるピンの一覧。
「ユーザーの興味や相互関係×高品質なピン」を優先して表示させます。
アルゴリズムの4つの評価軸とパーソナライズされた関連性スコアが組み合わさって表示されます。
関連性から表示されるものは主に以下のものです。
・自分の最近のアクティビティに関連しているピン
・自分のボードのカテゴリーに関連しているピン
・フォローしている人のアクティビティに関連しているピン
・リピンした人のアクティビティに関連しているピン
ほかにも、フォローやリピンした人のボード内にあるピン、関連するカテゴリーのピン、類似ピンなど、関連性が高スコアのものは表示される傾向があります。
似ているピン
基本的には画像の属性が似ているものが表示されています。
動画ピンの似ているピンには、同じ制作者の動画ピンが上位表示される傾向があります。
現時点では検索結果と同じく、ユーザーの興味やアクションと紐づけられている要素は少なく、関心のあるユーザーと無関心なユーザーの検索フィードに表示される画像はほぼ同じでした。(多少関連はあるかも知れませんが、実際に表示実験をしたところほぼ変わりませんでした。)
あくまで仮説ですが画像のイメージの類似性をメインに、フォローやリアクションしたことのあるピン、キーワードなどによって多少表示が変わるように思われます。
その他ピックアップなどもありますが、表示のされ方が独特ですので今回の記事では省略します。
【実践編】推薦パフォーマンスをアップする3つの方法
サーチエンジンを混乱させないカテゴライズができていると、検索やフィードへの推薦パフォーマンスが上がります。
反対に情報の整理ができていないと、表示率が下がります。
具体的に意識したいのは次の3つです。
・トピックの関連性を意識する
・キーワードを絞り込む
・保存先のボードを厳選する
トピックの関連性を意識する
アルゴリズムの4つの評価軸の記事で解説したトピックの関連性がこの項目に当たります。
サイト、ピン、ボード、アカウントの取り扱うテーマに一貫性があることで、明確にカテゴリーを伝えることができます。
詳しくはこちらの記事を確認してください。
【海外150記事から調査!】Pinterest(ピンタレスト)最新アルゴリズム4つの評価軸を徹底解説
キーワードを絞り込む
関連キーワードやロングテールキーワードは検索表示に有効ですが、あまりにも多ジャンルなキーワードはカテゴライズを混乱させます。
人が読んで不自然に感じない程度のキーワードを意識しましょう。
保存先のボードを厳選する
ピンと保存されているボードの属性を認識してカテゴライズします。
ここで意識したいのは次の通りです。
・最初に保存する保存先は最も関係性の深いトピックのボードにする
・複数のボードに保存するときは関連性のあるボードだけに限定する
・一つのボードの中に多様なカテゴリーのものを入れない
・リピンされた保存先のボードから再びリピンしたい場合は、ボードカテゴリーがピンの内容に関係しているものだけに限定する
ランダムウォークアルゴリズム
Pinterestではランダムウォークアルゴリズムが採用されており、ピンのコンテクスト(文脈・背景情報)を把握しています。
ユーザーのあらゆるアクションだけでなく、保存先のボード内にある画像との関連性も取得しています。
たとえばカテゴリーが多ジャンルでごちゃ混ぜのボードに保存すると、ランダムウォークを多くの方向に拡張させます。
カテゴリーの比重が分散してスコアリングされるため、特定のカテゴリーや検索ワードに対して推薦パフォーマンスが下がります。
保存するボードのカテゴリーを厳選することは、明確に属性を伝え表示率をアップするのに効果的です。
つく蔵
【実践編】リピンを効果的に使う
リピンをうまく活用することで、Pinterestのアルゴリズムにピンやアカウントの属性を的確に伝えることができます。
ピンやボードの属性を明確にしたい場合に有効なリピンの方法
特定のカテゴリーや検索クエリで上位表示されているピンを同じ属性のボードにリピン
ex) フードレシピのボードを的確にアルゴリズムに認識させたい場合
→Pinterest内で「フードレシピ」で検索し上位表示されるピンを、 フードレシピのボードにリピン(保存)する
ボード内にある独自ピンの属性もフードレシピと強く関連づけられる
明確にしたいピンのカテゴリーと同じ属性のボードにリピンしてもらう
ex)ガジェットのピンを的確にアルゴリズムに認識させたい場合
→他のユーザーのガジェットに関するボードにリピンしてもらう
リピンされたときの保存先のボードまで指定することは難しいですが、自分が作ったピンのカテゴリーがわかりやすいほど関連する属性のボードに保存されやすくなります。
つく蔵
【実践編】検索一覧で上位表示を狙う方法
キーワード選定
流入を促したいブログやサイトのテーマ、カテゴリーに関連するキーワードで、実際によく検索されているものを探します。
以前書いたPinterestのアルゴリズムに関する記事でキーワードの探し方について簡単に解説しています。
キーワードを設置する
選んだキーワードを入れる場所は次の6箇所です。
・プロフィール(ユーザー名、説明)
・ボード(ビッグKW、ロングテール/ボード名、説明)
・ピンのタイトルと説明
・画像のデザイン(テキストとイメージ)
・ブログ記事(タイトル、本文、メタディスクリプション)
キーワードを入れるときのポイントは、広範囲のキーワードよりもカテゴリーを絞ったものに限定することです。
つく蔵
ハッシュタグ
現時点でハッシュタグ検索は新しいピンを上位表示する傾向があります。
古いピンにハッシュタグを入れるよりも、新しいピンを作成した際にハッシュタグをつけるようにするのがおすすめです。
うむ子
【まとめ】
Pinterestで効果的にSEOを行うポイントは以下の5点です。
・スコアリングの仕組みをしっかり理解する
・アルゴリズムの4つの評価を高める
・アルゴリズムを混乱させないピンやボードの設計を行う
・リピンを効果的に活用してアルゴリズムに属性を伝える
・キーワード選定もカテゴリーを明確にする
理論編で解説したアルゴリズムの仕組みを理解しておくと、目的に合わせ的確に意図を持って運用できるようになります。
効果的なPinterest戦略を自分で考えて組み立てる力がつくのではないかと思います。
この記事がみなさんのお役に立てば嬉しいです。
引き続き開発レポート系は調査を続ける予定です。新情報が入り次第この記事で随時更新していきます。
つく蔵
\ピン(保存)お願いします/
更新情報をチェックしたい方は「Pinterest」などボードを作成し保存しておくと、あとで簡単に確認することができます。
(タップorカーソルを乗せる→保存)
記事内のその他の画像も保存いただけます!
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【海外150記事から調査!】Pinterest(ピンタレスト)最新アルゴリズム4つの評価軸を徹底解説