あわ丸
そんな方に向けて、実際の失敗から得た9つの教訓と失敗しないための解決策を解説していきます。
この記事で得られることは次の通りです。
・仕事上で起こりがちな失敗を避けることができる
・お金に関する失敗の対処法がわかる
・フリーランスの悩みやむずかしさ、解決策がわかる
・フリーランスで生きていくことの具体的なイメージができる
こんにちは!umuco(@umuco_digital )です。
フリーランスになりたいと思っていても、リアルなイメージが掴めないと不安ですよね。
何もわからないまま始めるのは少々無謀かもしれません。
私が14年前にフリーランスを始めたときは、スキルなし、知識なし、人脈なし、会社員として勤めた経験なし、しかも借金が数百万という無謀っぷりでした。
たくさん失敗を経験しましたが、その都度改善したり方向修正しながら5年で1億達成するところまでになりました。
将来フリーランスになりたいと思っている方、フリーランスを始めたばかりの方に伝えたい、よくある落とし穴と失敗しないコツを紹介します。
詳しいプロフィール Twitter @umuco_digital
【教訓1】同じ仕事はずっと続かない。
フリーランスを続けていると、月に一度とか半年に一度など定期的な仕事を受注することがあります。
しかしそれだけを当てにしていると、予想を裏切られることもときにあります。
以前、継続していた案件で毎月5万円と半年毎に50万円の仕事を受けていましたが、何の予兆もなくストップされ慌てたことがありました。
フリーランスの場合、月単位の売り上げが不足し、数ヶ月単位で巻き返しを計画することも多々あります。
継続案件の途切れを想定して備えておくことが大切です。
解決策
とくに仕事を受注するフリーランスの場合すべてはクライアント次第なので、収入はいつ無くなってもおかしくないと考えておく必要があります。
リスクヘッジにおすすめな方法として次の3つがあります。
・依頼主の予備軍をあらかじめ開拓(発見・関係性構築)しておく
→仕事が途切れたときにすぐに受注、交渉できると収入が途切れなくなる
・スキルと知識の幅を広げておく
→できることが増えると新しい仕事を見つけやすくなる
・ダイレクト課金の収入源を育てておく
→受注だけでなく、ファンやお客さんから収益を得られる仕組みを作っておく
具体的な方法
常に案件リサーチ
仕事があるときから、常に案件をリサーチしておきましょう。
これからフリーランスを始めたいという方は、クラウドサービスでどのような案件があるのかを目安としてチェックしておくことをおすすめします。
自己開示と関係性づくり
ネットなどで自分ができる仕事について知ってもらう機会を増やし、きっかけやチャンスを広げましょう。
また、自分のスキルに関係がある人との交流や関係性をつくっておくと、忘れたころにつながってくるという場合もあります。
スキルと知識の幅を広げておく
スキルと知識の幅を広げておくと、案件の幅も広がるので仕事を見つけやすくなります。
スキルの組み合わせによってギャラ単価が上がったり、自分で仕事をつくり出すこともできるので、仕事を安定させるためにも身につけましょう。
具体的な方法はこちらの記事で解説しています。

発信を強化してダイレクト課金の仕組みをつくる
仕事を受注するだけでなく、ファンやお客さんに販売やサービス提供できる仕組みを作っておくとかなり安定します。
特定の分野において小さな影響力を持つことで、直接課金のサービスや販売も展開しやすくなります。
発信のプラットホームとしてブログやSNSの運営を始めておきましょう。
ブログの詳しい運営方法はこちらで解説しています。

ダイレクト課金による収入を得たことがない方は、Webマーケティングの仕組みを理解しておくと役立ちます。

【教訓2】契約内容はきちんと確認する。
契約書を交わす際はもちろん、契約書がない場合でも、仕事の内容・方向性・期限をくまなく確認することが大事です。
以前、ある大手出版社から本を出すにあたり3年間の取材を繰り返したのち、方向性の不一致で最終的にリリースをお断りさせて頂いたことがありました。
修正するから続行させてほしいと慰留を受けましたが、3時間以上の取材を十数回という時間を割いてきたのでさすがにやめました。
会社員と違いフリーランスは、売上が上がるまでどれだけ働いても収益を得られません。
ちょっとした食い違いが、時間や作業コストのロスにつながります。
あらかじめあらゆる想定をして契約内容・仕事内容の確認をしておくことが大切です。
私の場合、契約書を交わす寸前だったのでよかったのですが、契約後だったらさらに数年掛かるか、あるいは不本意ながらもリリースせざるを得なかったかもしれません。
解決策&具体的な方法
契約や仕事を受注する際は、内容を十分に確認するのはもちろん、考え方・目的・方向性・スピード感など、見えないルールや前提の擦り合わせもしっかりしておきましょう。
ポイントをまとめました。
・契約書はすぐに交わさず、何度も読み返して不利な点や曖昧な部分をクリアにする。
・できれば仕事内容以外でも、価値観や考え方の擦り合わせをしっかりしておく。
・目的、やり方、ゴール、誰に主導権があるプロジェクトなのかを明確にしておく。
・仕事の受注の際は、納期・修正回数・データ管理の期限・完成後の更新の有無などは最低限確認しておく。
・口頭で確認したことも、リマインドメールやチャットなどのデータとして残しておく。
【教訓3】クライアントは思ったよりも「知らない」。
フリーランスは何らかの専門家であることが多いと思います。
クリエイティブ系にせよ、マーケティング系にせよ、作家や販売者にせよ、依頼主よりも専門分野に詳しいことはよくあります。
クラウドサービスでの受注、クライアント側にディレクションできる人やプロがいる場合もあるので見極めが必要ですが、実際の作業内容について詳しくない依頼主が多いのも事実です。
クライアントと接する際は、次のような前提を認識しておきましょう。
・クライアントは作業量をイメージできない。
・クライアントは適正価格をくわしく説明しないとわからない。
・クラアントは完成後でも修正は簡単だと思っている。
・クライアントは根拠のないアイデアを提案してくることがある。
・クライアントはマーケティングを理解していないことも多い。
解決策
クライアントは「わかっていない」ことがあることをわかっていない場合が多くあります。
依頼内容の確認、綿密な打ち合わせけでなく、依頼目的(目指すゴール)をインタビューし、そのために必要なことを共有しておきましょう。
クライアントへの確認事項
・目的やゴールを明確にする
・価格の相場と、契約価格の内訳(価値の理由をわかりやすく)
・作業にかかる労力や時間の共有
・修正の回数と範囲の確認
・必要があればマーケティングやブランディング戦略の共有
・請け負う作業範囲の確認
具体的な方法
・料金や作業の詳細な情報、作業のポリシーや理念をあらかじめサイトなどで提示しておく。
・事前アンケート、もしくはインタビューをしっかり行う。
・説明事項や確認項目をリスト化しておく。
・クライアント情報をできるだけ多くリサーチし、訊きたいことをまとめておく。
【教訓4】税金は時間差でやってくる。
会社員と違って、フリーランスは基本的に税金は後払いです。
1月1日〜12月31日までを1つの事業年度で計算し、翌年に納税することになります。
よくあるケースが、去年は稼げたのに、今年はあまり稼げていないという場合の納税の負担です。
稼いだ分だけ気にせず使ってしまい、翌年仕事が急に減って追い込まれている友人を何人も見てきました。
解決策&具体的な方法
基本的には次の2点を守っておけば問題はないです。
・納税時期と納付額を把握しておく
・収入が増えてもお金を使いすぎない
納税時期
所得税期限
翌年3/15(2年目以降は予定納税あり)
消費税期限
翌年3/31(課税翌年以降は中間納付もあり)
住民税
翌年6月に一括または4回で納付
個人事業税
翌年8月に一括または2回で納付
償却資産税
ある場合/翌年4回の分割が一般的
国民健康保険
翌年6月から10回に分けて納付
国民年金
翌年毎月
・年商1000万以上の場合は翌々年から課税対象になります。(開業2年目でも前年1月〜6月までの売上が1000万を超えた場合は課税対象になります)
・固定資産税は土地や建物、パソコンや機材などは償却資産税です。
税金関連は解説本を1冊読めばある程度把握できると思います。

「フリーランスを代表して申告と節税について教わってきました」
きたみりゅうじ
フリーランス必携のロングセラー!
ライター兼イラストレーターの著者が税理士から聞いた話をわかりやすくまとめた1冊。
確定申告の方法
自分で行う場合は、マネーフォワードのクラウド確定申告が便利です。
取引明細を自動取得できたり、経費の仕分けの学習機能があったり、初めての人に向けたサポートも充実しているのでおすすめです。
税理士に依頼する場合は税金関連に関するわからないことを質問できる先生を探しておくと、困ったときに相談もできて安心です。
税理士への確定申告依頼の相場は5万円ほどですが、もう少し安価で請け負っているところもあります。
【教訓5】ブッキング、納期、返信、管理はしっかりと。
フリーランスになると会社員とは違い、自分で管理する範囲が広くなります。
お金の管理ももちろんですが、依頼主や顧客とのやり取りに抜けがあるとトラブルになりかねません。
私は管理がかなり苦手でダブルブッキング、重要なメールが届いていないなどヒヤヒヤした経験が何度もあります。
自分だけでカバーできるミスはまだいいですが、人やお金、契約内容に関することでのミスはダメージが大きいので細心の注意が必要です。
解決策&具体的な方法
とてもシンプルな対策ですが、基本的なタスクはリストアップして習慣化する、把握する必要があることは書き出すようにすると管理ミスが減ります。
・タスクのリスト化
・メモの習慣
・仕事専用のメールアドレスをつくる
・リマインドアプリなどを活用する
もし何らかの大きなミスや事故で、損害賠償が必要になった場合に最高5000万円補償してもらえるフリーランスにありがたい無料のサービスがあるので、いざという時に備えて登録しておくと安心です。

【教訓6】今が絶好調でも、必ず落ちる時期が来る。
フリーランスはうまくやれば、想像以上の高収入を得ることができます。
仕事が増えたり、ブランド価値を高めたことで単価が上がったりすると、着実に収益が増えていきます。
収入の大幅な変化を体験すると、このまま右肩上がりに増えていくという希望的観測をもちやすくなりますが、それは危険です。
月収7桁から翌月ゼロを経験したことがあるので、仕事もお金のつかい方も長期的な計画が大切です。
解決策&具体的な方法
・地道な仕事も継続する
・急な方向転換は慎重に計画してからにする
・儲かってもお金を使いすぎない
・いつでも過信禁物
【教訓7】不規則な生活はいつか体を壊す。
フリーランスの場合、体調が悪く仕事ができない期間は必然的に収入が落ちます。(もちろん落ちない方法もあります)
とくにクリエイターやテレワークでできる業種の場合、デスクに向かう時間がとても長くなりがちです。
生活が不規則、座っている時間が長い、体をあまり動かさないという期間を長く過ごし、自律神経がバグってしまった経験があります。
仕事ができるコンディションではなくなるので、生活習慣の管理の大切さを実感しています。
解決策
習慣化されるまでは、生活習慣の管理や心身のコンディションを整えることも仕事の一環として、しっかりと管理するのがおすすめです。
とくに時間の使い方、食事、運動は集中力や継続力などのモチベーション維持に役立ちます。
おすすめの管理項目は次の通りです。
・タイムスケジュールの管理
・睡眠の管理(寝る時間と起きる時間をある程度一定に保つ)
・自分にあった食べ方を知る(回数、量、内容)
・運動の習慣化
・休憩ペースと休み方
具体的な方法
タイムスケジュールの管理
実践してよかったと思う方法は、1日のタイムスケジュールを記録することです。
まずは今現在の時間の使い方について把握することで、自然に時間の使い方がうまくなります。
時間割を決めて、時間割通りに仕事や日常生活をこなしていくという方法も何度か挑戦したことがありますが、思いのほか続きません。
決めたルールに従うよりも、時間を有効に使いたいと自発的に思える環境をつくるほうが持続できます。
1日の時間を記録できる手帳の活用、簡易的なノートやアプリなど自分が一番続けやすい方法を探ってみてください。
・睡眠の管理(寝る時間と起きる時間をある程度一定に保つ)
自分にとってベストな睡眠時間を探ることが重要です。
私の場合は長年朝起きれないタイプでしたが、眠りの浅いレム睡眠のタイミングを掴んで起きるという方法で早起きが習慣化しました。
これまで早起きできなかった理由は、眠りの深いノンレム睡眠のタイミングに無理やりアラームで叩き起こしていたからでした。
そのときは8時間睡眠が自分にはベストだと思っていましたが、今は目覚ましなしで就寝から5時間半で起きられるようになりました。
うむ子
(ママ向け動画ですがどんな方にもおすすめです)
・自分にあった食べ方を知る(回数、量、内容)
自分にあう食べ方を探る方法
・食後のコンディションを観察(だるくなる、眠い、しばらく集中できないなど)
・東洋医学的な体質と食べ物の組み合わせを知る(本、ネットでリサーチ)
・過食や暴飲暴食になる傾向を知る(時間を空けすぎ、ストレス、寝てないなど)
・体調に合わせて必要な栄養素と食材を調べる(本、ネットでリサーチ)
・運動の習慣化
運動は目標達成的なモチベーションよりも習慣化する方が持続しやすくなります。
スケジュールの一環に組み込んでしまうのが一番おすすめです。
また、自宅にストレッチや筋トレできるスペースをつくるなど、気が向いたらすぐに運動をはじめられるような環境をつくっておくこともおすすめです。
・休憩のペースと休み方
上手く休めるようになると集中力も仕事のパフォーマンスも向上します。
一般的に50分毎に休憩をはさむと集中力が持続しやすいと言われていますが、その日のコンディションや体質、仕事の内容によっても変わるので自分にとってのベストを探ってみてください。
うむ子
つく蔵
フリーランスは仕事のペースが偏ってしまうことが多いから、1週間〜1月単位での休みの取り方も意識してみてね!
【教訓8】生活費は上げない。
収入が増えたからといって生活費を上げてしまうと、可能性を広げにくくなりがちです。
仕事のスタイルを変えたいとき、スキルアップに集中したいとき、自分のメンテナンスに時間をかけたいときに自由度が下がってしまいます。
生活費をあげると、生活を維持するために稼ぐという思考になり、チャレンジして可能性を広げることが難しくなります。
解決策&具体的な方法
とくに家賃やローンなどの固定費は上げない方が賢明です。お金の計画はなるべく長期的に考えましょう。
ポイントをまとめます。
・固定費は増やさない。
・借金や大きな買い物は慎重に。
・将来的にチャレンジしたいことを考えておく。
・今の仕事のペースが30代、40代、50代になって継続可能なものかを考慮する。
・ライフイベント(結婚、子育てなど)や生活環境、体調の変化などを想定しておく。
・長期的な人生設計をしたうえでお金の使い方を考える。
・断捨離をして自分にとって何が必要で何が必要でないかの軸を見つけておく。
【教訓9】収入源は複数あったほうがいい。
フリーランスとして楽しく生きていくためには、早い段階で収入の導線を沢山つくっておくことが大切です。
単発の仕事だけでなく、定期的な仕事、個人販売、広告収入、ファンをつくってのダイレクト課金など、一つが途絶えても他の収入源から入ってくるような仕組みをつくっておくことをおすすめします。
うむ子
つく蔵
解決策&具体的な方法
収入源を増やすためのポイント
・Webマーケティングの知識を深める
・ブランド力をアップする(単価と影響力アップ)
・スキルの幅を広げる
・差別化を図る(大企業にできない方法)
・独自のメディアや発信媒体をつくる
・定期購入のシステムを計画する
・販売できるコンテンツを計画する
具体的な方法はこちらの記事で詳しく解説していますので、実践して収入源を増やしていってください。

【まとめ】フリーランスは引きの目線が大事
以上、実際の失敗体験で得た9つの教訓&解決策でした。
まずは収入の柱を増やす方法を実践し、長期戦の計画や生活習慣の見直しを進めてみてください。
皆さんのお役に立てたら嬉しいです。
うむ子
つく蔵
時間や関わる人や、仕事のやり方、選択肢があるって本当にありがたい🐱
社会に適応できなくて、生きていくことに苦労した経験があるので、ふと振り返ると今の当たり前が本当に幸せです。
選択肢を増やす第一は、知識とスキル、自分の活かし方を知ること🐱⚡️#フリーランス#ブログ#ライター
— うむ子umuco🐱⚡️@図解ブロガー (@umuco_digital) September 1, 2020
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